※AIツールを利用して、今回の話を要約しました。
ほぼ修正はしてないので実際の内容と相違している部分があります。
参考資料としてお使いください。
はじめに:なぜ今、「企画力」が重要なのか
AI時代においても、自ら「企画」を立てられる人材は非常に重宝されます。
しかし、「企画とは何か?」「どうやって作るのか?」を体系的に語れる人は多くありません。
このセミナーでは、ネットニュース記者を経て事業会社の編集長を務めるまむし氏が、自身の10年以上の経験に基づき、「企画力の鍛え方」を徹底的に解説します。
今回のセミナーで扱う「企画」とは、検索ボリュームから逆算して作るSEOコンテンツというよりは、
「自分でアイデアを考え、取材し、記事にする」といった、インタビュー企画などを中心としたWebメディア向けの企画を想定しています。
第1章:そもそも「企画」とは何か?
企画の定義:「誰かの課題を解決するための“たくらみ”」
企画とは、単なる思いつきではありません。
まむし氏は企画を「誰かの課題を解決するための“たくらみ”」と定義しています。
ここでのポイントは「誰かの」という部分です。
企画を考える際、多くの人が陥りがちなのが、「自分の課題」を解決しようとすることです。
「なぜこの企画を?」と深掘りしていくと、最終的に「自分が興味があるから」という理由に行き着いてしまうケースが少なくありません。
もちろん、作り手の興味も大切ですが、企画の第一義は、「読者」の課題を解決することにあります。
その上で、メディア、取材相手、ひいては社会全体の課題解決にも繋がっていくのが、良い企画と言えるでしょう。
第2章:なぜ企画は通らないのか? 企画出しの4つのステップ
ライター3年目頃から企画出しを求められ、悩む人は非常に多いです。
「忙しくて考える時間がない」「採用されるか分からない仕事に時間は割けない」といった声は後を絶ちません。
企画が通らない背景には、編集者側の視点や判断基準があります。
編集者が企画をジャッジする3つのハードル
- 反響はありそうか?
- ターゲットは正しいか? その人たちにとって本当に面白い内容か?
- 媒体の方向性と合致するか?
- テーマや意見の方向性が、媒体のビジョンと合っているか?
- 実現可能か?
- コストや手間は? 取材のアポは取れるのか?
これらのハードルを越えるため、企画は以下の4つのステップで具体的に考えていくことが推奨されます。
【企画出しの4ステップ】
Step 1:目的の整理(誰を、どんな状態にするか)
1. ターゲットを「属性」で定義する
「キャリアに悩んでいる人」のような曖昧な設定では、人によって思い浮かべる人物像がバラバラになってしまいます。
ターゲットは、年齢、性別、職業、居住地といった具体的な「属性」で切り分けましょう。
- メリット①:認識のズレがなくなる
編集者とライター間で、ターゲット像がブレなくなります。 - メリット②:市場規模がわかる
「30代・男性・会社員」が日本に何人いるか、というように規模感を推計でき、マーケティング的な視点を持てます。
(NGなターゲット設定)
- 自分みたいな人:客観性に欠け、独りよがりになりがち。
- 企画ありきの後付け:「リスキリングをやりたいから、リスキリングに興味がある人」というように、結論から逆算したターゲット設定。
2. 読者をどうしたいのか、ゴールを設定する
この記事を読んだ人に、どうなってほしいのかを明確にします。
多くの人は、「知る」→「自分ごと化」→「行動する」→「シェアする」という段階を経て意識や行動が変わります。
今回の企画は、読者をどの段階からどの段階へ引き上げることを目指すのか、現実的なゴールを設定することが重要です。
「記事1本で人の人生はそう簡単には変わらない」という冷静な視点も忘れてはいけません。
Step 2:テーマの選定(何を、書くか)
目的とターゲットが定まったら、いよいよテーマを考えます。
- ターゲットの悩みや欲求を深く考える
「なぜ彼らはこの悩みを抱えているのか?」という構造的な問題にまで思考を巡らせます。 - 考察から「切り口」を見つける
- すごい成功事例を紹介する
- 悩みを解決する具体的なアクションを提示する
- 専門家にマクロな視点で論じてもらう など
(注意点)
安易に流行のバズワード(例:リスキリング)に飛びつかないこと。
あくまで「ターゲットの課題解決」という軸からブレないようにしましょう。
Step 3:作り方の検討(どうやって、作るか)
1. 取材先を考える(3つの類型)
- 有識者・専門家:
大学教授など。論文や統計に基づいたマクロな視点の話を聞きたい場合に最適。 - 体験者:
実際に副業で成功した人など。読者が共感しやすい具体的な事例を聞きたい場合に。 - 事情通:
その分野の相談に数多く乗っている人(例:社内の営業担当者など)。現場感のあるリアルな話が聞けます。
2. 記事の体裁を決める
インタビュー形式、解説記事、コラムなど、媒体の特色や読者が求める情報に合わせて最適な形式を選びます。
3. スケジュールを立てる
コンテンツの旬の時期や、媒体側の掲載スケジュールを考慮します。
連載企画の場合は、成功した場合の次の展開まで見据えた「行動計画」を盛り込むと、仕事の継続にも繋がりやすくなります。
Step 4:企画書の作成
最後のステップは、考えた内容を企画書に落とし込むことです。
【悪い企画書の例と改善ポイント】
× 企画名:「小林さん(仮)インタビュー」
→ 素材(人)の説明しかしていない。 読者が何を得られるのか不明。
◎改善案:「じゃがバターのイタリア風」のように、調理法やメリットが伝わるタイトルにする。
× プロフィール:経歴のコピペ
→ なぜ「この人」でなければならないのかが伝わらない。
◎改善案:今回の企画テーマにおける、その人の特異性や語るべき理由を明記する。
× 訴求ポイント:「大手企業を辞めてフリーランスになった点がすごい」
→ 個人のすごさを語っているだけ。
◎改善案:「この記事を読むと、閉塞感を抱える人が一歩踏み出す勇気を得られる」など、コンテンツとしての価値を訴求する。
× 構成案:時系列(入社経緯→退職理由→現在…)
→ 作り手側が「作りやすい」構成でしかない。
◎改善案:読者が最も知りたいであろう結論や核心から入るなど、「伝わりやすい」構成を考える。
× ターゲット:「大手企業からの転職を考えている人」
→ 取材対象者から逆算して後付けした「都合のいいターゲット」に見える。
◎改善案:Step1で定義した、媒体の読者層と合致する客観的なターゲットを設定する。
企画書作成の心構え
- エゴを捨てる:「自分が作りたい、取り上げたい」という気持ちが先行していないか自問する。
- 企てを書く:単なる計画書ではなく、「こんな話、面白くないですか?」というワクワクするような「企て」を提案する。
第3章:長期的に企画力を武器にするために
企画力のある人材、3つのタイプ
- 情報収集力タイプ
論文や海外事例、独自の人脈など、他人がアクセスしない情報源を持っている。 - 制作能力タイプ
圧倒的なスピードや、大物取材を成功させるスキルと信頼がある。 - マーケティング視点タイプ
媒体のビジネスモデルを理解し、事業貢献に繋がる企画を提案できる。
どのタイプを目指すかによって、日々の行動は変わります。
特に「情報収集力」は、多くの人が意識的に高められるスキルです。
(情報収集力を高めるヒント)
- 担当者へのヒアリングを徹底する: 媒体の目的やKPI、成功・失敗パターン、ターゲット像について深く議論する。
- 人と会う: 業界のハブとなる人物と繋がり、一次情報を得る。まむし氏自身も、キャリア初期にFacebookで医療関係者の友人を500人作ることを目標に活動した経験がある。
まとめ:企画出しは「文系ができる、数少ないものづくり」
まむし氏は、自身の原体験として、ある診療所を取材したエピソードを語りました。
救急車を赤字覚悟で受け入れていた埼玉県の小さな診療所。
その活動を自ら企画・取材して記事にしたところ、大手メディアが追随し、大きなうねりとなりました。
最終的には行政が動き、その診療所は補助金を受けられるようになったのです。
「自分が企画しなければ、世の中に発表されなかったものが、社会に良い影響を与えた」
この経験こそが、企画出しの最大の醍醐味です。
PV数や反響の大小に関わらず、たった1本の記事が、見るべき人に届けば世界を少しだけ変える力を持つことがあります。
企画とは、単に文章を書くための前工程ではありません。
「コンテンツは、文系ができる数少ないものづくり。その根幹を担うのが企画だ」とまむし氏は語ります。
この仕事を選んだ以上、ぜひその醍醐味を味わい、楽しんで企画に取り組んでほしい、というメッセージでセミナーは締めくくられました。
