※AIツールを利用して、今回の話を要約しました。
ほぼ修正はしてないので実際の内容と相違している部分があります。
参考資料としてお使いください。
はじめに:対談の概要と登壇者紹介
この対談は、Webライターの佐藤誠一さんをゲストに迎え、「AIとのチーム化」をテーマに、具体的なAIの活用方法について深掘りする雑談会です。
【登壇者】
- 佐藤 誠一さん
- ウェブライター歴11年(2014年〜)。
- 前職は保険の営業。
- 大手派遣会社の記事執筆をきっかけに、転職・就職ジャンルに強みを持つ。
- 現在、8名のライターチームを率いて、主にSEO案件を手掛けている。
【第1部】 AI(GPTs)を使った記事構成の作成プロセス
佐藤さんのチームでは、AIを積極的に活用して記事制作を行っています。特に記事の「構成作成」では、自作のGPTs(ジーピーティーズ)を駆使して作業を効率化しています。
GPTsとは?
- ChatGPTの有料プラン(GPT-4)で利用できるカスタマイズ機能。
- 毎回同じプロンプト(指示文)をコピー&ペーストするような定型業務を、GPTsに予め組み込んでおくことで、作業を自動化・効率化できる。
- 自分専用の業務効率化ツールを、プログラミング知識なしで作成できるのが特徴。
実演:自作GPTs「SEO記事構成作成アシスタント2号」による構成作成フロー
佐藤さんが実際に使用しているGPTsを画面共有しながら、構成作成のプロセスが実演されました。
【ステップ1:キーワード入力】
- GPTsを起動し、「スタート」などと入力すると、最初の質問「上位表示させたいキーワードを入力してください」が表示される。
- ここにメインターゲットとなるキーワード(例:「法人営業 コツ」)を入力する。
【ステップ2:競合記事の「想定読者のセリフ」入力】
- 次に「競合記事にある想定読者のセリフを入力してください」と質問される。
- これは、上位記事の導入部によくある「〜なコツを知りたい」「〜で困っている」といった、かぎ括弧で書かれた読者の声を指す。
- これらはマーケティング会社が考え抜いたペルソナの声であり、ニーズを掴む上で非常に重要。複数の上位記事からコピペして入力する。
【ステップ3:Yahoo!知恵袋の情報入力】
- キーワードでYahoo!知恵袋を検索し、読者ニーズを的確に捉えている質問や回答をコピペして入力する。
【ステップ4:ペルソナ(想定読者)の自動生成と手動チューニング】
- ここまでの情報をもとに、AIがペルソナを自動で生成する。
- (重要ポイント) AIが生成するペルソナは「25歳〜45歳の男性・女性」のように幅が広すぎるため、そのままでは使えない。
- 生成されたペルソナを参考に、人間が「38歳男性、年収620万」のように、“たった一人”にまで具体的に絞り込む「チューニング作業」を行う。
- チューニングしたペルソナを、再度GPTsに入力する。
【ステップ5:関連キーワードの全入力】
- ラッコキーワードなどで抽出した関連キーワード、サジェストキーワード、再検索キーワードなどを、区別せず一気にまとめて入力する。
- これにより、AIが網羅的に読者ニーズを把握する。
【ステップ6:検索意図の抽出】
- 入力された全情報をもとに、AIが検索意図や潜在ニーズを分析し、文章で出力する。
- これが後の構成案の土台となる。
【ステップ7:競合記事のタイトル・見出し入力】
- 上位1〜10位の記事のタイトルと、各記事の見出し(H2, H3など)をすべてコピペして入力する。
【ステップ8:競合記事の「統合構成案」作成】
- 入力された全競合の見出しをAIが統合し、重複も含めて一つの巨大な構成案(マスターシート)を作成する。
- これにより、全競合が何を書いているかを俯瞰的に把握できる。
AI構成作成の限界と人間の役割
- 精度は60点程度
- このGPTsで作れる構成案は、あくまで「たたき台」。完成度は60点程度で、ここから人間が大幅に手直しする必要がある。
- AIは“じゃじゃ馬”
- AIは組み込まれた指示を無視したり、順番を飛ばしたりすることがある。
- その際は、人間が「次は〇〇をしてください」とチャットで指示を出し、正しくリードしてあげる必要がある。
- クリエイティブな部分は人間が担当
- 「どの見出しを残し、どの見出しを削るか」「どのような独自情報を加えるか」といった最終的な判断やクリエイティブな作業は、人間が行う。
【第2部】 AIを使った記事執筆のプロセス
構成が完成した後、本文の執筆にもAIを活用します。こちらはGPTsではなく、予め用意した21種類のプロンプトを使い分ける手法をとっています。
21個のプロンプトをH3ごとに使い分ける
- 「PREP法(箇条書き版)」「良い例・悪い例の対比型」など、文章の型ごとにプロンプトを用意し、1番から21番までナンバリングしている。
- ディレクター(佐藤さん)が、構成案のH3見出しごとに「このH3は8番のプロンプトで書いてください」とライターに指示を出す。
プロンプト選択の判断基準
- どのプロンプトを使うかは、人間が判断する。
- (例)
- ペルソナが知らないであろう専門用語を説明する見出し
→ 理由説明が含まれる「PREP法」のプロンプトを選択。 - 前の見出しで箇条書きを使ったから、次の見出しは単調にならないよう「文章形式」のプロンプトを選択。
- ペルソナが知らないであろう専門用語を説明する見出し
- このように、読者の知識レベルや記事全体の文章リズムを考慮して、最適な型を判断するスキルが求められる。
複数のAIを競わせる「コンペ形式」
- 一つのプロンプトを、ChatGPT, Gemini, Claude の3つのAIに同時に投げかける。
- 3つのAIが出力した文章を比較し、最もイメージに近いものを採用したり、良い部分を組み合わせたりして、たたき台を作成する。
- 本文執筆におけるAIの勝率(佐藤さん個人の感覚)
- Gemini:50%
- Claude:30%
- ChatGPT:20%
高品質なプロンプトを作成するコツ
- 最も重要なのは「お手本(具体例)」をプロンプト内に示すこと。
- 「こういう文章を書いてほしい」という完成形のお手本を入れてあげることで、AIの出力精度が格段に上がる。
- 「同じ語尾を連続で使うな」といったルールを文章で指示するよりも、お手本で示す方が効果的。
執筆における人間の役割
- AIが出力した文章はあくまで「たたき台」であり、「そんなに甘くない」。
- 自然な日本語への修正やファクトチェックはもちろん、
- 読者ニーズとのズレを修正する
- 論理の破綻を直し、抜けている前提を補う
- 面白みや深みを加える
- といった、根本的な書き直しや加筆が頻繁に発生するため、ライター自身の高いライティングスキルが不可欠。
【第3部】 AI時代におけるウェブライターの在り方と考察
対談では、AIの進化を踏まえた今後のライターの役割やキャリアについても議論されました。
AIを使いこなすために必要なこと
- 「良い記事の完成形」を知っていること。
- AIの出力が「良いか悪いか」「どこを直すべきか」を判断するには、書き手自身が良い記事を知っている必要がある。
- 未経験・初心者は、まず自力で書く経験が不可欠。
- AIが作ったたたき台を修正するだけでは、ライティングスキルは向上しにくい。0から構成を考え、文章を書く経験を積むことが、結果的にAIを使いこなす土台になる。
ライターに求められる能力の変化
- ライターの役割は、単なる書き手から「ライター兼編集者」「ディレクター」へとシフトしている。
- AIに的確な指示を出す「質問力(プロンプト設計能力)」や、記事全体を俯瞰して品質を管理する「ディレクション能力」がより重要になる。
今後のキャリア戦略
- SEO記事は案件数が多く、クライアントとの接点を作りやすい「入口」として非常に有効。
- SEO記事で信頼関係を築いた後、サイト設計やマーケティング戦略などの上流工程や、動画制作など他の領域に仕事の幅を広げていくことが、今後のキャリアを安定させる上で重要になる。
チームの採用方針
- 佐藤さんのチームでは、非常に難易度の高いテストライティングを実施。
- (テスト例) 「H2:長所がリーダーシップの自己PR」「H3:人柄をアピールする」という構成で執筆させる。
- 多くの応募者が「人柄」の話に終始してしまい、「リーダーシップ」というH2の軸からズレてしまう。
- H2の軸を保ったままH3を展開できるか、という高度な構成力・ライティングスキルを見ているため、未経験者の通過は非常に難しい。
質疑応答のまとめ
- ハルシネーション(AIの嘘)対策
- 「嘘をつかないで」という指示はあまり効果がない。
- 複数のAIに同じ質問をして、回答の差異を見るのが有効。言っていることがAIごとに違う場合、その情報は疑わしい。
- どのAIに課金すべきか?
- 進化が非常に速いため、現時点で「これがベスト」とは言えない。UI/UXの好みや業務内容に合わせて使いやすいものを選ぶのが良い。
- (参考)無料で高品質なGeminiを試したい場合、「Google AI Studio」に登録すると利用できる。
- AIによる添削は効果があるか?
- 非常に効果的。 自分で100点だと思った文章でも、AIに見せると客観的な視点から改善点が見つかることがある。
- GPTsの作り方
- ChatGPTの「作成する」→「構成」タブを選択し、やってほしいことを日本語の文章で入力していくだけで作成できる。プログラミング知識は不要。
